デジタルコンテンツを“誰でも”“簡単に”制作可能なツールである「キュリア」を提供している株式会社ミリアド。代表取締役社長の樋口氏は、「印刷会社はイノベーションの大きな可能性を持っている」と考えている。そのような印刷業界に新しいサービスを提供することにしたきっかけや、現状と今後の展望について想いを語ってもらった。


―「キュリア」のサービスを思いついたきっかけは何でしょうか?

前職のクラウドサーカス株式会社で、ARの提案を通じて印刷会社1,000社とのつながりを作りました。それぞれとお話をしていく中で、すばらしい技術を持っているのにWEBになった途端にその能力が活用できなくなっていることに『もったいない』と感じることが多かったんですよね。

DTPの知識はWEBにも生かせるはずなのに、コーディングが障害となり横展開が難しい。そういった課題を解決するために、コーディング不要という点にこだわって製品の開発を始めました。DTP技術者でもデジタル領域に手軽に踏み出せることが大切なので、“誰でも”“簡単に”というポイントを意識しました。

また、専用アプリが不要という点も大切です。利用者に専用のアプリをダウンロードしてもらうことはハードルが高いため、携帯にもとから備わっている機能(QR、NFCなど)で完結することにもこだわりました。



サンプル画面


―現在の印刷業界をどうとらえていますか?

2つの理由でイノベーションしやすい業界だと考えています。
1つ目は、デジタルに踏み出せる余地がたくさんあることです。そのため、さまざまな分野でDXの恩恵を受けやすいのではないかと思います。

2つ目は、事業の特性上関わっている企業の数が多く、質が良いことです。印刷業界ほど多くのクライアントと密につながっている業界はないと思うので、印刷会社がDXを推進することは大きな影響力を持つと考えています。

この業界ならではの課題だと思うのですが、外注比率が非常に高いですよね。一連の仕事を受注した際に印刷以外を全て外注する文化や、営業活動自体を広告代理店へ外注するケースもあり、印刷業界の外部へ落ちていく無駄な中間マージンが多い。DXを推進することで、そういった無駄な中間マージンを排除できるのではないかと思っています。

また、業界の売上の9割を上位4社が占めているというのも、この業界ならではですよね。大手印刷会社は印刷もデジタルも両方強いし、人員も豊富なためパワープレイができる。私は中小規模の印刷会社が、それら大企業とも戦えるような武器を提供したいと考えています。



―印刷会社の方々に、どのように「キュリア」を利用してほしいですか?

気軽に利用してほしいですね。最低利用期間を3か月とあえて短く設定し、気軽に試してもらえるように意識しています。安いプランだと、3か月 10万円程度で利用できるんです。「試しに使ってみよう」「試しにクライアントに提案してみよう」と思ってもらえることが大切だと考えています。



―「キュリア」を導入したお客様の反響はどうですか?
「外注コストが削減でき、利益率が上がった」「継続案件が増えた」といったうれしいお声をいただくことが多いですね。

また、事例に掲載していただいた3社のお話でもあったように、「営業の意識が変わった」「提案の幅が広がり受注率が上がった」など、印刷会社の営業の方たちに良い変化があったという声もよくいただきます。

実際にキュリアを提案している営業の方たちから、「クライアントに喜んでもらった」という声をいただけるのもうれしいですね。

一方、「『キュリア』の提案の仕方がわからない」といった声もいただいたため、昨年10月に営業サポートのオプション「DX人材支援プラン」を追加しました。3か月間ミリアド社員を派遣し、お客様とクライアントへの企画提案をサポートするといった内容です。提案力に不安のある印刷会社が「どのように提案すれば採用されやすいか」を知ることができます。また、自社だけで一から実績を作り上げるより非常に簡単であるため、とても好評です。実際に受注までつながっているケースもあります。最近の新規導入ではほとんど、この営業サポートのオプション込みで契約していただいていますね。

また、そのオプション以外でも毎月ウェビナーを開催したり、企画・イベントの成功事例集を多数保有したりと、お客様へのフォロー体制は整えています。この成功事例集を閲覧できること自体にメリットを感じてくださるお客様も多いですね。事例の多さは、大手広告代理店含め他にはない自社の強みだと考えています。



―会社としての目標はなんですか?

ひとつは、当たり前のことですが機能を充実させること。

もうひとつは、データを有効活用することです。現在、1か月に約1,000個のコンテンツが生成されているので、年間で12,000個のイベントに間接的に携わっていることになります。今後はさらにその数が増えていくはずなので、イベントに関する膨大なデータが蓄積されていきます。そのデータをどう活用し、ビジネスにしていくのかは今後検討していく段階ですが、可能性は無限大にあると思っています。



―最後に、今後のユーザーへの期待や展望を教えてください。

デジタルツールを活用して業務変革に取り組んでいってほしいです。

印刷会社のもともとの役割は「情報発信」だったはずです。従来はその方法に「印刷」がマッチしていたというだけ。現在は情報発信のあり方が変化しているので、それに合わせて印刷会社も変わるべきだと思います。大手印刷会社も今ではデジタルでの売上が印刷物を上回るようになりました。

ただ、いきなりデジタルに移行するのもハードルが高いですよね。だからこそ「ノーコード」が大きなきっかけになるのではないかと考えています。「キュリア」はノーコードで誰もが簡単にWEBページを作成できるため、担当者の配置がしやすい。例えば、印刷物の減少でDTP技術者の数に余力がでてきたら、「キュリア」担当に配置転換するといったことがしやすいのではないでしょうか。




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